カミングアウトは権利であって…―俳優(成宮寛貴さん)の突然の引退をきっかけに―
2016年12月10日約2600字(読了≒5分)
- RIE
 - (卒業後、久しぶりの母校。
Taka先輩は元気に勉強しているかなぁ?
たぶん、この時間は、カフェテリアにいるはず…) - RIE
 - (あ、いたいた
ビックリさせてみよう。) - RIE
 - わっ!
 - Taka
 - うわぁw|;゚ロ゚|w
 - RIE
 - お久しぶりです、Taka先輩。
RIEです。
お元気ですか? - Taka
 - あ~、びっくりした。
RIEちゃんかぁ。
久しぶりだね。 - RIE
 - 驚きすぎですよ!
お化けでも見たかのような。 - Taka
 - 考え事していたから、いつも以上にビックリしたんだよ。
 - RIE
 - それは少しすみませ~ん。
今日もTaka先輩に聞きたいことがあってきました。 - Taka
 - 何だろう?
僕で答えられることならいいけど? - RIE
 - つい先日、イケメン俳優が突然の引退を発表したじゃないですか!
RIEビックリしたんです。 - Taka
 - あぁ、そうらしいね。
僕も時事ニュースで見たよ。 - RIE
 - なんか、RIEは報道の仕方がおかしいと思うんですよねぇ。
彼のプライベートまで暴露する必要はあったんですかね?
直接の疑惑とセクシュアリティの部分って何の関係もないじゃないですか!
そこまで暴露するのが報道機関の仕事なんですか? - Taka
 - また、難しい質問を…
 - RIE
 - 自分で自分の性的指向を公表することはその人の自由じゃないですか!
公表したくないと思っている人のそういった性的指向を公表することは権利侵害でしょ? - Taka
 - 公表したくないと思っている人の性的指向など、つまり秘密をその人の意思に反して暴露することはアウティング(Outing)と言われている。
性的指向などを自らの意思で公表することは、カミングアウト(Coming out)というんだ。 - RIE
 - カミングアウトはよく聞きますね。
でも、“アウティング”という言葉は初めて聞きました。
勉強になります!
報道機関は、表現の自由の名においてアウティングしているんですね!
まったくもってけしからんのではないでしょうか?
違憲にしたいくらいです。 - Taka
 - 報道機関は国家権力じゃないから憲法の適用はないわけだけどね。
 - RIE
 - でも間接適用はされます!
 - Taka
 - それはね。
基本的に民法の問題として扱われるわけだけど。 - RIE
 - 今日は、憲法や民法といった法の話ではなくて、こういった報道を見ていていつも感じるんですけど、マイノリティーの指向を持つ人は、その指向を公表しないとダメなんですか?
カミングアウトは公表しようと考えている人の自由ですよね。 - Taka
 - そうだね。
秘密の暴露(アウティング)は、だからカミングアウトの自由を奪うということになるんだろうな。 - RIE
 - そうですよ!
プライバシー権の侵害だけではなく、カミングアウト権の侵害とするべきです!
アウティングって、公表したくないのに他人によって自分の秘密が暴露されることですよね?
これって、暴露された人からすると、無理やりカミングアウトをすることを強制されたようなものです。 - Taka
 - なるほどね。
僕も考えてみようかな。 - RIE
 - 関係する話ですけど、最近、LGBTへの理解が進んできているじゃないですか。
沖縄県の那覇市も「性の多様性を尊重する都市・なは(レインボーなは)」宣言をしています。 - Taka
 - そうだね。
 - RIE
 - LGBTへの理解が進んできているのはとても良いことだと思うんです。
だけど、それを逆手に、カミングアウトすることを強制すること、つまりアウティングは許されると多数派は勘違いしているんじゃないかと思うんです。 - Taka
 - ん?
面白そうだね。
どういうこと? - RIE
 - “性の多様性を尊重します”と宣言し、その環境も整っているのだから性的マイノリティーの方々が自分の性的指向を公表しても社会的に不利益は受けません、だからどんどんカミングアウトしてください。となりますよね?
 - Taka
 - そうなるだろうね。
 - RIE
 - それで止まればいいんですが、さらに進んで、これだけ性的少数派を護るための環境が整っているのに自分の性的指向を公表しないのはオカシイ!と多数派は思っているような気がRIEはするんです。
 - Taka
 - あぁ~、なるほどねぇ。
 - RIE
 - オカシイからカミングアウトしない人の性的指向を暴露することは、カミングアウトしない人々を正しい方向へ導く正しい行為なんだ、と思ってはいませんかね、多数派は?
 - Taka
 - 確かに…
そういった思い上がりがないとはいえないのかもしれないな… - RIE
 - 同性愛は自然ではないとか、生物の本質に反するとかまで言う人もいるんですが、それもおかしいですよね?
 - Taka
 - そこまで公言する人って今でもいるの?
 - RIE
 - 公言しないまでも、そう思っている人は多いと思いますよ。
 - Taka
 - そうかもしれないねぇ。
 - RIE
 - それもおかしいですよね。
だって、自然界にも同性愛は存在するんですよ。
なんら同性愛などは不自然でもないし、生物の本質にも反しないんだと思います、RIEは。
多数派が勝手にそう分類しただけであって。 - Taka
 - 今日は、いつにも増してお怒りだね。
 - RIE
 - だって、多数派の思い上がりで、一人の才能ある芸能人がつぶされちゃったんですよ?
RIE、結構好きだったのに…。
なんだか悔しくて。 - Taka
 - そうだね。
 - RIE
 - ということなので、Taka先輩がもし性的マイノリティーであったならRIEは応援します!
ですので、RIEにだけはコッソリでも良いので教えてください。
もちろん秘密は厳守します。
行政書士になりますので! - Taka
 - 僕はそうじゃないけどね、だって、僕はRIEちゃんのことが…
 - RIE
 - あ、Taka先輩スミマセン。
はいもしもし。
あっ、先生! - (真栄里)
 - (電話にて)こら、RIE、今どこにいる?
帰りが遅いぞ!
仕事がたまっているんだから寄り道しないでさっさと帰ってこい! - RIE
 - はい、すみません。
今すぐ帰ります。
ということで、Taka先輩、すみませんが、もう帰ります。
今日はTaka先輩と久しぶりにお話ができて楽しかったです(o^∇^o)ノ
ありがとうございました~。 - Taka
 - はぁ~(´Д`|||)
なんか誤解したまんま帰ったかもしれん… 
---大学にて---
---カフェテリアにて---
---プルルルル・プルルルル(電話が鳴る)---
---終---
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