“集団的自衛権”って何ですか?~憲法改正・憲法解釈変更議論の基礎の基礎の基礎 (7)~
2014年8月27日- RIE
- 政権与党側だけでは、憲法改正の発議をすることができないというわけですね。
- Taka
- その通り!
- RIE
- じゃあ、どうすればいいんですか?
- Taka
- 可能性は二つ。
(1)参議院でも政権与党で三分の二以上(162以上)の議席を占めて憲法を改正する。
(2)憲法改正を諦める。 - RIE
- それは分かりやすいですね。
でも、最近新聞をにぎわせているのは、どっちでもないですよね?
なんか憲法解釈がどうのこうのと言っていますけど・・・ - Taka
- そうだね。
憲法解釈の変更で対応するということだ。 - RIE
- さっきの2つの選択肢の他に第三の選択肢があった、ということですね。
- Taka
- そういうこと。
- RIE
- 憲法解釈をどう変えたんですか?
- Taka
- それを知るには、これまでどう解釈されていたか?を知る必要があるよ。
- RIE
- ということは、また歴史ですか~?
- Taka
- うん
- RIE
- あっちゃー。
しょうがないです。
教えてください! - Taka
- 教えてもらうRIEがなんかいばってない?
- RIE
- いえいえ、先輩。
小さいことは気にしないでください。 - Taka
- ・・・
えーと、
まず、憲法9条の文言を見てみよう。
第9条- 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
- 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
という規定になっているね。
読んだことある? - RIE
- えっ、ええ(多分)。
- Taka
- 現在問題となっているのは、集団的自衛権を解釈変更で認めるということだからこれまでに政府が集団的自衛権を憲法9条の下でどう解釈してきたかを見てみることから始めようか。
- RIE
- お願いしまーす。
- Taka
- まず、
“集団的自衛権”って何?
ということから確認しておかないとスタートできないんだ。
RIEは“集団的自衛権”って何か分かるかな? - RIE
- いえ。
みんなで守るというイメージですけど・・・ - Taka
- そのイメージでいいんじゃないかな。
でも議論をするには、キチンと定義をしておく必要があるから、ここで定義を確認しておこうか。
「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止する国際法上の権利」
を“集団的自衛権”というんだ。 - RIE
- “個別的自衛権”とは何が違うんですか?
- Taka
- おっ、良い疑問だね。
“個別的自衛権”っていうのは、
「自国に対する武力攻撃を実力をもって阻止する権利」
のことなんだ。 - RIE
- ということは、
【自国に対する武力攻撃があるかないか】
が“個別的自衛権”と“集団的自衛権”の違いなわけですね。 - Taka
- そう。
で、集団的自衛権が憲法9条との関係でどうなるのか?
は、憲法9条をどう解釈するかに関わる。
なので、憲法9条の解釈について従来政府がどういう解釈をしてきたか、
を見てみようか? - RIE
- その話に入る前に・・・
ジュースのお供につまみを買ってきたいです。
つきましては先輩、おつまみ代をRIEに恵んでください。 - Taka
- え~、また~?
- RIE
- すいません。
バイト代が少ないんです。
このご恩は、バイト代が入りしだい等倍で返します。 - Taka
- OK!
じゃ、僕の分もよろしく! - RIE
- やったー!
ありがとうございます、Taka先輩!
---次話へ続く---