売買契約(自動車)
2014年5月29日
約1700字(読了≒2分45秒)
目次
現金での自動車売却交渉補助
今日は、車(HONDAのCR-Vです)を売る交渉の補助をしました。
代金は、現金払いが条件。
これに興味を示した買い手はフィリピン人のカップルで、さっそく、車の試乗です。
盗難などを防止するために私も同乗しました。近場にループ道路があったので、そこを2周しました。
彼らは、ネイティブではないので、彼らの英語は逆に聞き取りやすかったです(あくまでもネイティブに比べてという意味です)。
聞き取れない部分は、「What’s?」「Could you slow down please.」とかいって、聞き直したりしました。
褒めながらの交渉
しかし、こちらの人はお世辞が上手いです。相手を褒める褒める。
まあ、褒めて相手の気をよくさせて値段交渉を上手く進めるという魂胆があるからですが・・・。
私も、調子に乗って、「Thank you, Thank you」と笑顔で答えましたが・・・。
試乗を終えた彼女は、満足そうな顔をしていました。それはそうです。
私が言うのもなんですが、天下の日本車で、しかも、3.2万㎞しか走っていない最高レベルの状態の車ですから。
品質に文句があるはずはありません。 彼氏は、試乗が終わってから、ボンネットを開けて部品などを調べていました。
アメリカでは、外側はHONDAでも中の部品がメキシコ産だったりすることが多いとのことです。
どうりで、試乗中に、ワンオーナーかどうか聞かれたんだと思いました。
ワンオーナーで、もちろん、中身も純正HONDAです。
値段交渉開始
さて、品定めが終了したところで、いよいよ値段交渉です。
まずは、売り手が額を提示しました。どうも買い手が想定している値段より高いようです。下げてくれと言っていました。
売り手は、「No」と拒否。
しかし、フィリピン人は諦めません。しばらく、「下げてくれ」「No」、「下げてくれ」「No」のやり取りが続きます。
その合間に、雑談を挟み、お互いを褒めあっていました。 そんなどうでもいいようなやり取りの後、売り手が、「じゃあ、いくらなら良いのか?」と聞きました。
そうすると、売り手の想定額より10万円も低い額です。売り主が「No」と即答。女性が「えー、お願い。私は未婚の女性で小さな子供がいるの、と言ってきました」。売り手がそれに対して「それは私たちには関係ない」と即答しました。売り手は日本人ですが、アメリカに住んで長いのでYes or No がはっきりしています。間を取って「希望価格から-5万円でどうだ」と私が売り主に提案し、売り主がその額を提示しても、「-10万円でお願い」と言ってきます。かなりしつこいです。ここでもまた、「-5万円」、「-10万円」というやりとりが続きます(もちろん、間に雑談が入り、褒めあい合戦です)。 そんなやりとりの後、売り手が「当初提示額から-5万円での額を現金で持ってきたら売ります、以上」と最後通告。 買い手は、銀行に行って相談するから待ってくれと言い、車に乗って帰る準備をしています。その際にも「-10万円でお願い」と言っていました。
最近見ない値切りの光景
値段交渉の現場を見て、なかなか面白いと思いました。沖縄でも、「マチぐゎー」でなら、今でも普通の光景かもしれません。日本語であればはっきり言うのはためらいますが、英語であれば言葉として馴染みがないため、ハッキリいっても自分で言葉の厳しさをあまり感じません。面白いものです。 この売買はどうなるのでしょう?
今回の提言
夫婦喧嘩をたまには英語でしてみよう!
但し、第三次世界大戦が勃発しても私は責任を持てません。
悪しからず。
なお、行政書士は、当事者が決定した内容を契約書として作成することができますので、契約書の作成をお考えの方は、是非、【真栄里孝也 行政書士事務所】>契約書にご相談下さい。
守秘義務
行政書士である私には、下記行政書士法12条により守秘義務が課されておりますので、秘密をもらすことはございません。
どうぞご安心下さい。行政書士法12条(秘密を守る義務)
行政書士は、正当な理由がなく、その業務上取り扱つた事項について知り得た秘密を漏らしてはならない。行政書士でなくなつた後も、また同様とする。