不動産売買とアメリカの信託制度

2014年6月2日 0 投稿者: 行政書士 真栄里 法務事務所

 
 
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エスクローって?

アメリカには、不動産業者の他にエスクロー(Escrow)という会社があったりします。
カリフォルニアやその他の10くらいの州で使われている制度らしいです(エスクローがない州では、Attorneyー弁護士ーがエスクローに相当する仕事をするそうです)。
エスクローとは、簡単に言うと、信託制度です。
買主が物件に不満がなければ、買主は代金をエスクローに支払い、エスクローがそのお金を売主・買主のために保管をしておいて、エスクローを閉めたあとに(Close of Escrow)、売主には代金を支払い、買主には家を引き渡すという仕事をエスクローはしています。
日本では、エスクローの仕事は、普通、不動産業者がすると思うのですが、アメリカでは不動産業者は、基本、売買代金を扱いません。
家を売るのに、不動産業者作成の書類、エスクロー作成の書類、というように書類がたくさん必要になるわけです。
さらに、日本では、民法で特定物売買に瑕疵担保責任が適用されます。
アメリカでも、瑕疵担保責任に相当する制度があるようですが、権原保証という保険があり、中古住宅の売買では、その利用が事実上強制されています(権原保証に入らないとエスクローが終了しません。つまり売主は代金をもらえません)。
家を購入後に瑕疵が発見された場合、その保険で賄われるのです。

保険が発達したアメリカ

アメリカは保険がかなり発達しています。なんでもかんでも保険です。
自由がある分、責任も大きいのでリスク回避のための保険が発達したのでしょう。
 
なお、不動産売買をお考えの方は、沖縄県那覇市に所在する【真栄里孝也 行政書士事務所】にご相談下さい。
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