遺言と朱肉と(in America)

2014年6月6日 0 投稿者: 行政書士 真栄里 法務事務所

 
 
約750字(読了≒1分15秒)

朱肉がないと・・・

外国で書面(たとえば遺言書)を作ると、日本での効力はどうなるか?という検討作業が入りやっかいです。
たとえば、外国に長く住んでいる日本人・沖縄人は、大抵、印鑑と朱肉をもっていません。
アメリカはサイン社会で、印鑑・朱肉は使いませんから。
また、アメリカでもめったに朱肉は売っていません(というか、売っていないでしょう)。
私も、2,3の文具店で一応朱肉を探してはみましたが、ありませんでした。

有効な遺言の要件

さて、その日本人が日本に残した財産について遺言書を作成するという場合、日本の民法では、自筆証書遺言にしろ、公正証書遺言にしろ、押印が適法な方式として要求されます(原則)。
印鑑を持っていない日本人はアメリカで自署の遺言書を書いても日本の方式を充たしません。
また、印鑑がないということは朱肉もないということを通常は意味しますから拇印も困難です(赤マジックでも良いんでしょうか?血判は良いでしょうけど)。
どうするべきか?

(1)アメリカで朱肉を探し求める、
(2)日本から朱肉を輸入する、
(3)血判を押す、
(4)アメリカの方式で遺言書を作る、

解決方法は?

この問題は、国際私法で解決できます。
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守秘義務
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