学校

教育制度について考えてみた(平日のお昼に親子連れがファストフード店に・・・in America)

2014年7月16日 0 投稿者: 行政書士 真栄里 法務事務所

約1100字(読了≒2分)

Lunch

翻訳の仕事で移動中、メキシカンフードのファストフード店に行きました。
タコスを食べたのですが、外の皮の部分(トルティーヤ)はかなり柔らかかったです。
中に入れるトッピングが豊富で、カットされたステーキもありました。
さすがアメリカです。ボリュームが違います。

小学生くらいの子供が親と一緒に・・・

そのファストフード店に、親子4人が入ってきました。
どう見ても学校に行っている年頃の子供が1人います。
学校は休みではないのに何故?
と思っていると、「ホームスクール」をしている子供でした。

ホームスクールとは?

「ホームスクール」とは学校に通うのではなく、自宅で親が子供勉強や社会の決まりを教えることができるというアメリカの教育制度のことです。
私も、テレビでは「ホームスクール」の存在を知っていましたが、見たのは初めてでした。
親が家庭で勉強を教えることがアメリカでは認められているのです。
日本のように、学校という建物へ子供を通わせる義務はないようです。
親が子供を学校へ通わせるか、家庭で教えるかを選べるとのことでした。
さすが、「選択の自由」が保障されたアメリカです。
ただ、「ホームスクール」をするには、親の側にその資格が必要なようです。

ホームスクールを選ぶ理由

  • 家が学校から遠い。
  • 広大なアメリカならではの理由です。

  • 思想的に合わない
  • 進化論を否定する宗教もありますからね。

  • 芸能活動などで学校に通う時間がない
  • 「I am Sam」で知的障害者の父を持つ娘の役を演じたダコタ・ファニングは「ホームスクール」出身と言うことです(ウィキペディア>ダコタ・ファニング>人物>私生活)。

日本では・・・

日本では、義務教育制度があります。
親は子供を学校へ通わせる義務が学校教育法上あるので、「ホームスクール」はアメリカと異なり違法です。

学校教育法
第十七条  保護者は、子の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、満十二歳に達した日の属する学年の終わりまで、これを小学校又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。

この条文を注意深く読むと、「保護者は、・・・義務を負う」と規定されています。
つまり、義務教育とは、保護者が子供を学校に通わせる義務のことであって、決して子供が学校に行く義務ではないわけです。

日本とアメリカの教育制度、どちらが良いのか?

  • 義務教育制度をとる日本
  • 教育の選択の自由を認めるアメリカ

どちらが良いのか?
教育に対する考え方の違いがありますが、それぞれ歴史的な背景があるでしょうから、一概にどちらが良いかは分かりませんね。
その議論は教育学者の先生方にお任せすることにしたいと思います。
でも、結局は、教育って、親つまり家庭の問題なのでしょうね。